(この記事には2人用ボードゲーム『軍師軍略』を遊んだ様子が書かれています)
なに!? 敵軍に新たな弓兵Wが出てきたぞ! さらに盾Aは柵を増やした!
やはりあれが将軍に違いないっ!
我が軍だって援軍からの移動だ! 騎兵Mの後方に騎兵Lを!(うーんMか…あたし武田軍やってる妄想だから脳内で騎兵M=山県昌景にしておこう。Lは誰がイイか教えて)
行け! 次の一手で将軍と思われる盾Aを攻撃するのだ!
おお…昌景 殿 おのれ弓兵W…こ、これがWの悲劇か…
という感じ(武将名は脳内妄想)のボードゲーム…
『軍師軍略』
■目次
- 『軍師軍略』の情報
- 布陣フェーズ
- 将軍を決め手札を選ぶ
- カード配置〜エネルギー補充
- 軍勢が動き始める
- 盾兵は耐久力がある
- 疾風伝令
- 将軍は誰だ?
- 激しい攻防
- ゲーム終了
- 感想と通販情報
- おまけ:侵入エリアに入った場合
■『軍師軍略』の情報
- ボードゲーム名
- 軍師軍略
- Gunshi: The Art of Strategy
- ゲームデザイナー
- 大門聖史氏
- イラスト・グラフィックデザイン
- Cossack氏
- ゲーム概要
- プレイヤーは軍師となって歩兵・弓兵・騎兵の3種の兵を駆使し、相手の将軍を倒すことや相手の陣地に複数の兵を侵入させることを目指すボードゲーム。
- 勝利条件
- 敵軍の将軍を倒すか、敵軍の侵入エリアに自軍コマを3つ進める。
- プレイ可能人数
- 2人用
- プレイ時間
- 30〜60分
- 対象年齢
- 14歳以上
- 製作サークル
- GRANDOOR GAMES(グランドアゲームズ)
この『軍師軍略』がGRANDOOR GAMES様より、当サイトのお問い合わせページよりご連絡いただき、『軍師軍略』初版をご提供いただき記事を書いています。
この『軍師軍略』、なんと第2版のキックスタータープロジェクト開始なんですって! 日本語 ver.とEnglish ver.が出るとか!
(記事に出てくるのは初版のコンポーネントですが、アップグレードの解説を付けてもらったので、第2版のルールや用語を使用して遊んでいます)
さてさて、どんな2人用ボードゲームなんでしょうか〜それではレビュー【リプレイ】始まり始まり〜
■布陣フェーズ
それでは『軍師軍略』の準備を見ていきましょう。中央ボードはこんな感じ。
私は赤軍。赤揃えの武田軍だわっ!(妄想)
手前の数字が書かれているトラックは、軍略エネルギーを示しているの。まずはそれぞれの自軍を布陣する「布陣フェーズ」なの。この軍略エネルギーを消費して、コマを配置していく。
18ポイントの軍略エネルギーをどう使うかはプレイヤー次第!
軍略エネルギーコストは、盾兵が2、弓兵が3、騎兵が4、柵が1。コストを支払って自軍エリア(プレイヤーカラーのマス)に配置していく。
■将軍を決め手札を選ぶ
戦いを始める前に、ゲームの勝敗に関わる将軍を決めなければならない。各自テキトーなメモに、今布陣した中で、どのコマが自分の将軍なのかを密かにメモる。
名前は付けなくていいけど、なんとなく
将軍を決めたら、今度は最初の手札の選択。
両者同じ構成の7枚のカードから3枚を選んで初期手札にする。残りの4枚は任意の順番でデッキとして山札にしておくんだって(2版ルール)
これで準備完了! プレイスタート!!
■カード配置〜エネルギー補充
私の手番。まず指令という行動。手札を1枚〜4枚伏せる。初期手札3枚だから最大3枚。
こんな感じで3枚配置! 写真のように、表裏交互に配置していく。これがまたお互いの行動の読みあいに効いてくるんだわさ
配置されたカードが起動するのは、次の私の手番。しかも発動するのは一番左の1枚だけ。じゃあなんて何枚も配置するの?ってのは、ちょっと後に説明するので待って
軍略エネルギー補充
手番の最後は、軍略エネルギーの補充。
ここが重要なのよね。軍略エネルギーがいくつ補充できるかは…
何枚カードが配置されているかで決まるのだーっ!
もうお分かりですな。たくさんカードを配置すると軍略エネルギーは多くもらえるけど、今後の行動が決まってしまうデメリットや相手に行動を読まれるリスクがあるの。でもカード配置少ないとエネルギーが…良きジレンマですな
■軍勢が動き始める
私の手番! 1枚目のカードが起動するぞ〜!
一番左の伏せられたカードを捲り、その効果を適用する。移動攻撃のカードだったので、任意のコマをここに描かれたように移動できる!
う〜ん…どのコマを動かそうかなぁ〜。
「よし!盾兵!前へ!」
すっかり軍師気分で羽扇を前に出している脳内妄想
あたしってば三国志の有名軍師「諸葛亮」だわっ
(さっき武田軍って言ってたのに…
あ、失礼 妄想で写真の解説忘れてた。私は盾Iを指定し、1マス前進。この『軍師軍略』の特徴ともいえるんだけど、隣接している同じ兵科も同時に移動できるから盾Eも移動した! 「伝令システム」って言うんだって。
カードの効果を適用し終えたら、2番目以降にあったカードを左にずらし、先ほどのカード配置〜エネルギー補充までを行う。
私はこの手番、4枚もプロットして軍略エネルギーは7に! ためておくとイイことあるのよね。後述するわね
■盾兵は耐久力がある
敵軍の手番。相手プレイヤーが伏せていたのは…
「報告!敵軍弓兵から一斉射撃を受けております!」
(敵は「射撃/向き変更」というカードを伏せており、射撃を行った)
敵弓兵Rが射撃で我が盾兵Iを攻撃。
盾兵はコマが2枚重なっているの。HP2のようなもの。1回攻撃を受けたら、下の1枚を破棄するだけでいい。
まだだ! まだ終わらんよ!
ひぃぃ〜 隣接する同じ兵科は同時に動く「伝令システム」で弓Wも攻撃してきたーっ!
我が軍の弓兵Qがぁぁ〜
柵は敵軍の射撃が通らないので、柵を作っておけば良かった!
(柵は他にも騎兵を防げたりする効果も。敵に隣接されると消えちゃうんだけどね)
盾兵Iが1マス進んで弓Rを撃破!
■疾風伝令
軍略エネルギーをためると良いことがあると言ったな。ふふふ…この軍略を見せる時が来たようだな!
疾風伝令!
疾風伝令は、軍略エネルギーを6支払い、1番目と2番目に置かれたカードを重ねられる特別アクション。
そう、こうしておくことで、次の私の手番…
おりゃー! 2枚発動じゃぁぁぁっ!
ありゃ。援軍やって新しいコマ置いてから盾配置って、あまり連続でやる意味がなかったような…
ふむふむ。どうやら疾風伝令は、ちゃんと計画的にやらないといけないのですね軍師殿!(お前が軍師だよ
なにぃ!? 敵の軍師もこのタイミングで疾風伝令だったと!?
あ、そりゃそうか。同門だもん。
っていうか、敵軍の疾風伝令、連続で移動攻撃ってヤバいじゃないかしら…我が軍…
盾HとJが2マス進んできた
こりゃジワジワと我が軍の侵入エリアを目指してくる作戦か!?
その後は、軍略エネルギーが6以上になると、お互いすぐに疾風伝令を打つ展開。
だって疾風伝令強くて好きなんだもん
■将軍は誰だ?
さて中盤。私は気づいた。
あの進んでこない盾Aって、明らかに将軍なんじゃ…
一方、私の将軍。調子に乗って序盤から伝令システムで前に出た結果、攻撃を受けてしまったので…
「どうかバレませんように…」とポーカーフェイスで我が将軍――盾E――を1歩後退。
「なにっ!? こ、こんなところに兵が!」敵が疾風伝令!
補充(軍略エネルギーを払ってコマを追加できる)→移動攻撃でまるで伏兵のような動き!
ふふふ。あれは囮なのだ行け!
弓隊!将軍と思われる盾Aへと進軍するのだ!
その後、盾Aの前に新たな盾兵を援軍で呼んだ敵陣営。やはり盾Aが将軍だな!
■激しい攻防
これは真似ではないリスペクト! そうリスペクトなのだ!
というわけで、私も敵軍の疾風伝令の組み合わせをリスペクトして、援軍からの移動攻撃!
武田騎馬隊よ!行けーっ!(隊とは言えないのでは
武田騎馬隊の前では、盾兵の耐久力など無効!
(騎兵は盾兵を1回で倒せる)
どうだ! 迫りくる馬が怖いだろう将軍A!いや、盾A!
この時のためにエネルギーをためておいたのだ! また疾風伝令!
弓兵が進み射撃!
そして、冒頭で紹介した通りの攻防が続き…
弓兵Xが盾Aを射撃! もう盾Aは満身創痍だ! だが、敵軍も疾風伝令を行っている! なんだ!? どんな戦略なんだ!?
■ゲーム終了
「あはは〜 意味ないんだよね〜 手札が悪くて」と敵の軍師の声が聞こえてきた。
敵軍の疾風伝令は意味をなさず! チャンスだ!
「うわぁ〜やられたー!」
はい将軍でしたー! 将軍A太郎――討ち死に
■感想と販売情報
満喫 戦国時代や三国志時代の戦闘を満喫した感じ
連続行動の疾風伝令によって自分の戦略が出せるのが――そして上手になっていくのが――楽しかったです
将軍を密かに決めるのも好きですわぁ
「伝令システム」で隣接する同じ兵科が動くのも戦略の幅が広がっていいですね。また遊んでみよっと。
『軍師軍略』の第2版は、冒頭で紹介した通り、kickstarterプロジェクトが開始されるようです! ページはこちら
キックスタータープロジェクトページ
また、公式サイトはこちらになります〜
■おまけ:侵入エリアに入った場合
最後に、もう一つの勝利条件について紹介しておきましょう〜。
このように我が軍の侵入エリアに騎兵Pが! 騎兵パー子が!(誰それ
侵入エリアに入った敵コマは、こちらの専用置場に。
2つ枠があるでしょ。2つまではセーフ。だけど、3つ入ったら負けってことでーす! 将軍を見つけるのか、それともこの侵入エリア勝利を狙っていくのかも悩ましい良きゲームですね!
以上2人用ボードゲーム『軍師軍略』のレビュー、“あっきぃらびっと(@akkiiy_rabbit)”がお送りしました
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