ミラバケッソ ミ、ミラバケッソ
・・・すいませんウソなんかつくもんじゃありませんね。
噛んじゃいました
人気者の名をかたれば、何とかなるような気がしたんです。
ごめんなさい。改めまして、わたくし、ただのロバAです。
『クーハンデルマスター』というボードゲームの中に住んでいます。
『クーハンデルマスター』のパッケージはこんな感じです。
クーハンデルマスターには私を含め10種類の動物が居ます。どの動物も4匹兄弟です。前回の記事では大人しくしていましたが、今日は頑張ります。
というわけで、今日は、わたくしロバAが『クーハンデルマスター』についてお話したいと思います(ボードゲーム『クーハンデルマスター』を実際に遊んだ様子を、カードに登場するロバ視点で書いたプレイ記です)
■目次
■点数を集めるゲームです
まずは自己紹介から。
名前はロバAです。クリソツな弟が3人います。
なんでロバAかというと長男だからです。
昔はよく「お兄ちゃんなんだから」
とか理不尽なことを言われたものです
ちょっと早く産まれたってだけなのに
あ、昔に家出して立派になった兄がいますが、あんな人知りません。
さて、そんなことは置いといて。
今日は「ロバはコインを何枚まで持てるのか」というトリビアの種にチャレンジしています。
またウソついちゃいました。ごめんなさい。
コインを咥えているのは本当です。けっこう辛いです。
でも私が現れると、プレイヤーと呼ばれている人間達は喜びます。私達ロバが出るごとに、お金が配られるんです。
一匹目こと、わたくしロバAが現れると、50金カード。Bが出ると100、Cが出ると150、最後に出てくるDにいたっては200金も人間たちに配られます。
理由は・・・知りません。
大人の事情なんだと思います。
私達動物には、決まった得点が割り振られているようなんですよ。これも大人の事情でしょうね。
ちなみに私ロバは4匹そろえば500点。馬が最高得点の1000点らしいので、私は真ん中ってとこですね。人間たちはこの得点を競い合っているようです。
人間、普通が一番。
あ、まちがえた。
動物、普通が一番
正規分布の真ん中に居られることは幸せです
■ざっくりルール
さて、そろそろ私たちが箱から出たときのお話を。
先日、私達は4人の人間達に囲まれていました。私達「クーハンデルマスター」を買った人間が何か話しています。
- 勝利条件は最も得点を取った人
- 得点は同じ動物を4枚揃えると、そのカードに描かれた点数が入る
- さらに4枚そろった組数分、得点が倍に。3組あれば、合計得点×3
- プレイヤーは手番に、競りor交換ができる
- 競りでは、伏せられた山札から動物カードを捲る
- 捲られたカードをほしい「手番以外の人」が自由に金額を言い、競る
- 落札金額決定後、落札者が手番の人にお金払ってその動物貰って自分の場に置く
- もしくは、手番の人が優先権を使い、落札金額を落札者に渡して動物を貰う
などと話していました。
とりあえず手札(お金カード)が配られ、場はこんな感じです。
この人間の説明は拙いので、交換については、わたくしロバAが
交換は、同じ動物を持っている人間相手にしかできません。 たとえば、わたくしロバAを持っている人間Aが交換をしたいなら、ロバBやCを持っている人間Bにしか交換を申し込めません。
「交換」と表現していますが、実際には買い取りに近い感じです。 先の例で言えば、人間Aは、人間Bに「ロバの交換」を宣言し、手札からお金カードを伏せて差し出します。
人間Bには2つの人生の選択肢があります。
- お金を貰って、自分のロバをあげる
- 自分も手札からお金を伏せて出し、逆に人間Aのロバのゲットを試みる
選択したのが2なら、お金を交換し、高いお金を払っていたほうが、相手の狙った動物をゲットできます。
あ、わたくしの言語能力で説明書を読んだ限りはですが。 間違っていたらすいません。
なにぶん、ロバですので
他にも、ネズミや特典のついた動物など居ますが、説明するタイミングがあれば、説明します。
さて、人間達は私達の世界を楽しみ始めました。
お金カードが増える要素は、ロバしかいないことに気づいた人間達は、改めてお金と私ロバの大切さを知ったようです
序盤は、有り金をはたいてしまう人間がいましたが、交換で狙い撃ちされると気づき、お金のやりとりがよりいっそう面白くなってきたようです。
人間達はニヤニヤしています。
■派手なのは特典カード
さて、途中ちょっと派手な羊が出ました。
人間達は“特典カード”と呼んでます。
しかしあれは、羊さん4兄弟の腹違いの兄(5匹目)ではないですか
羊4兄弟と顔はそっくりなのに、頭にリボン、首にはメダル。
とても立派になったんですね。
そうそう、私にも家出して立派になった兄ロバがいますし、他の動物たちにも立派になった兄弟がいるようです。
人間が言ってました。
「この立派なのは特典カード。単独で250点。各動物にある。」
「ほ〜 これがか。 すげー」
さらに人間は続けます。 「さっきも言った様に、4匹そろっている動物と同じ絵柄の特典カードを持っていれば、掛け算の前に250点を計算できる」
「ほほう」
「いひひひ」
よく分かりませんが、悪いことの算段でもしているんでしょうか。
いっつも人間って計算しているんだからっ
もうゲンキンな生き物達だっ
・・・すいません。ついつい熱くなっちゃいました
別に嫌いじゃないですよ。人間。どちらかというと好きなほうです。
腹違いの兄・・・いや、立派な動物と言いましょう。
立派な動物を人間が手に入れるためには、ちょっと特殊な争い方をするようです。
立派な動物を発見した(捲った)人間が、「10・・・9・・・」とカウントダウンをしていきます。欲しい人間がカウントダウンの途中で、立派な動物を取り、その時の数分の枚数をお金カードで出します。
金額ではなく、カードの枚数を出すのが特徴的です。
■同じ動物を揃えたい
さて、人間達によって動物の集め方には差があるようで。
この人は、4種類の動物を1枚ずつ。立派な動物も2枚持ってます。
立派な動物は交換できないので、取ったもん勝ちなのかもしれません。
一つの動物が3匹も揃っている人間がいると、4匹目が揃うのを何とか阻止しようと、他の人間たちはやっきになるようです。
そんなとき、競りの金額が高額になったりします。得点が高い馬などの動物が出たときにも、高額になったりしてました。
人間達は手番の優先権をうまく使ったりして目的の動物を手に入れているようです。
早くも、4匹揃えている人間も。
■ネ、ネ、ネズミ
さらに時間が経過すると、2組もそろったりします。
場には嫌われ者のネズミも登場しています。
ネズミは4匹そろうと、その人間が持っている他の動物4匹セットが居なかったことになる特殊な効果を持っているんです。得点も消えてしまうので、人間達はネズミを押し付けあいます。
ネズミが出たときは、出した左隣の人間から、2つのどちらかを選ぶようです。
- お金カードをネズミに添付し、左隣へ渡す
- ネズミとネズミに付いているお金を受け取る
誰かがネズミを取るまで、ネズミはたらいまわし
お金が貰える私が登場した時と違い、ネズミが出ると人間たちは嫌な顔をします。ちょっとニヤニヤしている人もたまにいますが。
■終盤の攻防
一方、人間達に喜ばれる私ですが、気に入ってくれた方もいるようです。
私を含め3兄弟がそろいました。後は末っ子を待つのみ
私は出たときに、人間達にお金が配られるだけで、集めたところで他の動物達と同じように得点にしかならないのですが、集めてくださる方がいて良かった
さて、さらに時間が経過して、真ん中に詰まれた私達がなくなったようです。
要は全ての動物達が人間達の手元に行きました。
でもまだそれぞれの動物はバラバラです。私達動物がそれぞれ4兄弟が揃うまで人間達のやりとりは続くようです。
競りはできなくなったので、あとは交換だけ繰り返します。
私達ロバを集めていた人は、無事に4兄弟を揃えてくれたけど、あとは何もそろっていません。4匹そろいそうなのは、せいぜい猫が2匹いるぐらいでしょうか。大丈夫なんでしょうか。この人・・・
お金にものを言わせる、人間らしい交換が激しく繰り返されます
そして、この人は1000点の馬を取られてしまいました。
さらに、猫を集めようとしたこの人。お金のやりとりに負けて、逆に猫を奪われてしまったようです。
「やられたぁ〜
」
とても残念そうな、もうちょっとしたら泣いてしまいそうな声を出していました。
「こうなったら、お前から取り返してやる〜」
ムキーとまでは言っていませんでしたが、さすが遠縁の猿のようでした。どうやら、さきほど猫を奪われた人間とは別の人間に交換を申し込んだようです。
「よっしゃー」
と、猫を手に入れられたのがよほど嬉しかったんでしょう。人間界ではオッサンと呼ばれる年齢だと思うのですが、恥ずかしげも無く声をあげておりました。
これで彼の猫は2匹になったのですが、それもつかの間、すぐ別の人間が猫を奪いに来ました。
その人間も猫を2匹持っておりました。オッサンも猫を2匹。
こういう場合、この交換に勝った場合は、一気に2匹もらえます。
「これでどうだっ」と、相手が言って有り金をドンッって積んでました。そうとうお金をためていた人だったようで、かなりの厚さのお金カードです。
オッサンも「どうだっ」と有り金を出したようですが、厚さは歴然
彼は、猫を取られて私達ロバだけになっちゃいました。少しションボリしていたようにも感じました。
私達動物の世界は弱肉強食ですが、人間はお金がものをいう世界なんですかね。
少し、センチメンタルな気分になります
さて、私の気持ちは置いといて。人間達の手元にある動物達がそれぞれ4匹揃ったようで、人間は得点計算に入った様子。
ちなみに、ロバしか集められなかったオッサンの得点は・・・
ロバ500点 + 立派な動物750点(3枚) × 動物1組 = 1250点。
最下位だった様子
そりゃそうですよね。隣の人間なんて、3つも動物そろえてますから。
そんな感じで結構な点差で終わったようです。
■人間たちの感想
人間達は…
「いやぁ面白い!」
「よく考えられているね」
「有り金と交換がポイントだな」
「面白い。でも勝ち方わからん」
などと笑顔で話していました。
どうやら良い評価だったようでなにより。
通販入れる
わたくし達ロバや動物達をぜひ貴方のお宅にも!
それでは、わたくしはこの辺で〜
『クーハンデルマスター』は駿河屋というお店に中古が売っていたようです。リンクと呼ばれる謎の暗号――これが人間には分かるらしい――を貼っておきますね。
ボードゲームクーハンデルマスター (Kuhhandel Master) [日本語訳付き]
※注:ロバにこんな個性があるボードゲームではありません。あきらびの想像です
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