07940170.jpg拙者、現在病み中のため消化に良いものしか食べれません。

なので、ひとり『味の民芸』を決行することにした。

日曜昼の原宿竹下通りで、ひとりマクドナルドを決行して心的ダメージをうけて以来、ファミリーやカップルがほとんどの店や時間に入るのは避けて来たが、そんなヘタレなオサーンとは今日でさらばだ。

緊張をやる気でふりはらいつつ、店に入る。


おお!なかなかの繁盛ぶりだ。
予定どおり、一人なのにテーブル席に通された俺を、周囲の家族づれが一瞥する。

そう。これだよアムロ君。この孤独感こそ我らをニュータイ…(略)

孤独感を感じているとはとうていわからない顔で注文を済ます。
『きのこうどん雑炊』。まあ…そばめしのようなものだ(笑)

そして、一人で待つという手持ちぶさたな時間が始まる。ええ。もちろん俺は禁煙者。タバコでまぎらわすこともできない。

そう。これだよアム…(略)

つまらなすぎて踊り出そうかと思う頃、雑炊が来た。
あぁ唯一この食ってる間だけが自意識過剰状態から開放される。


…幸せな一時終了。

すぐ帰らずにわざと食休みをする…。よし、この調子だ! 隣りの家族が俺を見ているぞ。イイ緊張感だ。
そろそろ凱旋だ。ふふふ…我が野望は……

『こちらのお席でよろしいですか?』

なっ…
オ、オサーンが一人で来店…
し、しかも俺よりも緊張感のありそうな周囲皆家族みたいな席だ…

おしぼりで顔を拭いている。一人言までつぶやき始めた…。まったく動じる気配もない…


俺にこの環境で一人言を言う度胸はない…負けた。


し、しかし俺はいつの日かヘタレなオサーンを克服するのだ!
一人言オサーンの勇姿を胸に、俺のひとり味の民芸は終わった。

…イイ闘いだったよ(笑)